■ エステティシャンになる前

メーカーの医療用医薬品部門にて、病院用医薬品の営業（MR）を約５年していました。
「なぜ営業からエステティシャンに？」と聞かれることが多いのですが、きっかけはアロマでした。訪問先の病院で、患者さんの癒しの一環として香りを用いられる施設を目の当たりにし、興味を持ち勉強を始めてみたら、香りの持つ効果の奥深さにはまったことからでした。

元々、医療用医薬品ではなく、直接患者さんと接する機会のある在宅医療事業に興味を持っていた私。それは、学生時代に行った塾の講師のアルバイトで学んだ、丁寧にじっくり一人一人と向き合うことの大切さ、自分の持っている知識をいかに分かりやすく伝えることの難しさを生かし、人に必要とされる人間になりたい、と思っていたからです。しかし、機械が重いという体力的な事、当時の会社の意向でMRとして配属され、医薬品を直接使用する患者さんではなく、処方する先生方を担当させて頂いていました。いつしか入社当初抱いていたMR像からかけ離れ、接待漬けの日々。それはそれで楽しかったのですが、どこかでずっともやもやしていました。自分でなければいけない仕事なのかな？このままで良いのかな？と。

アロマをきっかけに、大学時代就職活動するにあたって、仕事をする上で大切にしたい、と思ったことを再び思い出し、セラピストやエステのお仕事に踏み込む決断をしました。

■ 私の体調

混合脂性肌で、小学６年生の時に初めて額にニキビができる。そのころから鼻の毛穴の黒ずみが気になって、スクラブでごしごし何度も何度も洗顔してみたり、安全ピンでいじってみたり。皮が剥けて、血が出ていました。中１でパリに引っ越すと、左側だけいつもフケのように頭皮がボロボロめくれる。今思うとシャンプーが合わなかったんだと思いますが、家族で私だけだったため、一人鏡を見ては悩んでいました。

そして、敏感肌でもあったので、大学生になってお化粧を始めた時には、常にヒリヒリ、顔はてかてか。お化粧品を塗ってはかぶれる、の繰り返し。皮膚科に通っては、知らないうちにステロイドを常用するはめに。でも、その軟膏を塗るとお肌がつるっとして、赤みも落ち着くので気に入ってました。後に、長年使用によるステロイドの副作用から、摩擦や熱に異常に弱い肌になり、常に赤ら顔で、ヒリヒリした状態になったことを知り、施術やお化粧品探しに奔走しました。ここ３年ほどで赤ら顔を卒業、蓄積されていた頬のステロイドが吹き出物として出切ったのは、ここ１年くらいです。
MR時代は肩こり、片頭痛持ち。スーツを着用していたこともあり、肩こりでよく吐き気を催して、よく鍼や整体、リラクゼーションサロンに通っていました。怪我も多く、突き指や肩の亜脱臼、捻挫、足底筋膜炎、腱鞘炎、ガングリオンを経験しましたが、病院へ行ってもレントゲン撮って湿布をくれるだけなので、基本的に自力で整えてきました。今では違和感を感じる前に自分で対処する方法を身につけた為、元気にお客様の施術に励めています。

お肌も弱く、関節も弱い。私自身、過去に様々な経験をし、自力で改善方法に辿り着いていることから、来られるお客様のお悩みはよく分かります。少しでも私の経験を生かせ、皆さんのお力になれたら、と日々対応させて頂いています。

■ 生い立ち

神奈川県 川崎市で生まれてから、父親の仕事の関係で４歳半からアムステルダム（５年半）、東京世田谷区の用賀、千葉の佐倉市、中学時代はパリ（３年）、高校は親元から離れイギリス（３年）で寮生活をして過ごし、大学は千葉にある実家から東京池袋まで通いました。社会人になってからは、松山、千葉、札幌に。

小さいころから世界中や日本を転々と過ごし、転校生として見られることが多かった為、自分の居場所はどこなんだろう？と思うこともありました。でも、様々な文化や価値観に触れられてきたからこそ、日本のそれぞれの良さ、日本人の優しさ、奥ゆかしさや察する文化がとても好きで、私には居心地が良い場所だと思っています。

お客様の中には、海外で勤務されてきた経験を持つ方、出張で海外に頻繁に行かれる方、海外旅行がお好きな方も多く、共通の話題も多いです。色々な悩みを抱え、時間に追われながらも必死に過ごされている方々のお力に、少しでもなれたら嬉しいです。施術を終えた後の皆さんの笑顔が私の源になっています。